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2004/10/31

ビンラディン容疑者、米同時多発テロ認め今後の攻撃警告
ビンラーディン、「9・11テロ」初めて認める
ビンラディン氏、発言内容詳細

またも久々の書き込みですが…イラク関係です。

国際テロ組織アルカイダを率いるオサマ・ビンラディン氏(氏と言うべきなのか容疑者と言うべきなのか、私には判断できません)が、昨年9月以来約13か月ぶりに、TV映像によるメッセージを公開しました。

大雑把に内容を要約すると、以下のようになるでしょう。

「ブッシュ政権はテロの本当の理由をアメリカ国民に語っていない」

「アルカイダのテロは、アメリカによる不当な攻撃に対する報復であり、アメリカが他国を不当に攻撃しなくなれば、アルカイダも他国の安全を脅かさない」

さらに、ブッシュ政権の対応が遅れたために、9・11テロの被害が膨らんだことを指摘しているようです。

私は、一切のテロ行為を認めることはできません。
ですから、アルカイダの行っていることを認める気にはなれません。
けれど同時に、ビンラディンの語る内容にも、それなりの真実が含まれているとは思います。
それは、「アメリカはイスラム圏を、必要以上に、不当に攻撃している」ということです。

アメリカという国は、いつのまにか、自由や民主主義の国ではなくなっていると、最近つくづく思うのです。

アメリカは資本主義国家です。
資本、つまり金があるものが勝ちで、金が一切を支配する国です。

金がない人間は、自由も権利も、ほんのわずかしか得られない…。
金のためならモラルも無視し、他者を犠牲にすることをいとわない…。

今のアメリカは、そんな国になっているのではないでしょうか。
そして、日本もその方向へと、ずるずると傾き続けているのでは?

少なくとも今のアメリカは、昔ほど憧れの対象ではなくなりました。
それを私は悲しく思います。

2004/10/06

米国防長官、アルカイダとイラクの関連否定
イラクとアルカイダの関係で米国防長官、発言にぶれ
フセインとアル・カーイダ結ぶ証拠なし…米国防長官

アルカイダとイラクが無関係なら、イラク戦争の意義はどこにあるのか?

もうあまり書きたくないと言いながらも、このラムズフェルド米国防長官の発言については書かないわけにはいかないですね。

4日、ラムズフェルド米国防長官は、これまでの発言を修正し、「国際テロ組織アルカイダとイラクの旧フセイン政権を結びつける強力で確実な証拠は見ていない」と述べました。

大量破壊兵器がなく、国際テロ組織もイラクとは無関係。
ではイラクを攻撃した理由はフセインを倒したかっただけ、ということですか?
気に入らない奴の国の住人だから、という理由だけで一万五千人以上の人がイラクでは殺されたわけですか?
なんとも無残な話です。

情けないことに、この話には更に続きがあります。
同日、つまり4日の夜、ラムズフェルド米国防長は、再度発言を修正し、「アルカイダと旧フセイン政権には関係がある。ただ、どういう関係かは不明で、関係を明示する強力で十分な証拠はない」「だから関係があるとも、ないとも言える」と述べたとか。
小学生のいい訳にしか思えないのは私だけ?

いずれにしても、戦争前に言っていた「関係があることの明確な証拠がある」は嘘だったわけです。

アメリカという国は、いったいどこに行きつくのでしょう。
日本政府はアメリカを永遠のパートナーだと考えているようですが、本当にそれは正しいのでしょうか?

2004/10/04

「ゆがんだ情報が戦争へ」NYタイムズがイラク開戦検証
NYタイムズ、開戦前の情報操作を検証
米政権:イラク開戦の証拠で専門家の反論無視 米紙が検証

米NYタイムズ紙、異例の3ページまるまる使った検証記事を掲載。

イラク関連は、基本的には、もうあまり、ここには書かないことにしようと考えています。
書いてても虚しく、アメリカやそれに追従する日本の姿勢に悲しくなるばかりだし、それに私個人の主張は、既に何度も繰り返しているので。

とはいえ、少し新しい展開があったので、報告だけ。

3日付けのアメリカのニューヨーク・タイム紙では、まるまる3ページ使った検証記事を掲載しました。
イラク戦争を開始するにあたって米政府が主張していた「イラクによる大量破壊兵器の製造」に関して、政府はどの程度の確信を持っていたのか、そこには意図的な情報操作はなかったのだろうか、という内容です。

結論から言えば、米政府は、「イラクが核開発を行っている可能性はほとんどない」という専門家の意見を意図的に無視して、戦争を開始したことになります。

「ブッシュ大統領は、イラクの核疑惑以前から、イラクを攻撃する理由を捜し求めていた」という元大統領側近の証言もあります。

最近やっと、アメリカの新聞社は、イラク戦争を見直す作業を行うようになりました。
一時は「アメリカは自由と民主主義のためにイラクと戦う」というプロパガンダで産め尽くされていた米新聞の変化は、大統領選挙にどこまで影響するのか、大変気になるところです。

2004/10/03

イチロー、大リーグシーズン最多安打記録達成
米メディア、イチローに「歴史塗り替えた」と最大賛辞
イチロー、最多記録一気に2本更新

イチローは世界で最も祝福される日本人かもしれません。

とうとう今季通算259安打。なんと84年ぶりの新記録達成です。
私はスポーツはからきし弱いし、スポーツ系のニュースはあまりここでは取り上げないのですが、それでも今日はこのニュースしかないでしょう。

それにしても、彼のように安定した選手は本当に珍しいですよね。
アメリカでも彼の人気は凄いのは当然なのでしょうが…。

実は、新記録が83年も更新されなかったのには訳があるのだそうです。
アメリカ野球は、とかく安打よりもホームランを優先していて、安打型の選手は何十年も優遇されていなかったのだそうです。
パワー野球を好むファンがほとんどだったのです。

ではイチローはどうしてアメリカでもファンを獲得しているのか。
彼は打者としても優秀ですが、実はそれ以上に、走者としても、守備としても優秀で、とにかく欠点がほとんどない。
そういうオールマイティーな選手は本当に珍しいんです。
だからこそ、安打型でも、やたらと目立つ選手となった。

そのオールマイティーな能力がどこから来るのかと言えば、結局は彼の才能であり、努力家であり、野球へのストイックな愛情を持つ人柄なのでしょうが。

アメリカ人には、彼はどう映っているのでしょうね。
感情をあまり見せないので「ロボット」なんて呼ばれることもあるようですが、むしろ侍…武士なのではないかと思います。
ただ目的のため、自分を磨くためだけに生き、努力を惜しまず、他の欲はほとんど見せない…。
武士道とダブらせずに評価するのは、かえって難しいぐらいじゃないでしょうか。

2004/10/02

井上氏にイグ・ノーベル賞 カラオケ発明を評価

カラオケ機がイグ・ノーベル賞受賞!

1971年にカラオケの原型を発明した井上大佑さん(64歳)に、イグ・ノーベル賞平和賞が贈られることになったそうです。

イグ・ノーベル賞は、ノーベル賞とは全く別の団体が創った賞で、ユニークで人間臭い、ユーモアに溢れた発明に贈られるもの。
昨年は、犬の翻訳機「バウリンガル」に贈られていたのが印象に残っています。

カラオケの授賞理由なるメッセージがなかなか良いです。
「人々に互いに寛容になる新しい手段を提供した」
実にペーソスたっぷりではありませんか。

それにしても、カラオケを発明した井上さん、1999年にはアメリカのタイム誌で「20世紀で最も影響力のあったアジアの20人」に選ばれていたのだそうです。

確かに「カラオケ」って、既に世界共通の文化ですものね。

21世紀の公園で