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2006/01/31

キヤノンが逆転勝訴 リサイクルめぐり知財高裁
インクカートリッジ再利用訴訟、キヤノンが逆転勝訴
インクカートリッジ訴訟、キヤノンが逆転勝訴

インクカートリッジ再生は特許侵害と高裁が逆転判決。

個人的な感想から先に書くと、非常に危うい判決だと思います。

今回の判決内容を大雑把にまとめれば、『インクカートリッジを回収し、インクを充填しなおして販売していたリサイクル業者は、インクカートリッジにおけるキヤノンの特許を侵害しているので、インクカートリッジを回収・再生・販売してはならない』ということです。

重要と思われる部分は、産経新聞によると以下の2点。

1)『インクを漏れにくくするキヤノン製品の特殊構造は、特許の本質的部分に当たる。内部を洗浄、インクを注入するなどし製品化するリ社の行為は、発明の本質部分を再現させるものだ』

2)(ただし、)『特許製品についてリサイクル品の製造、販売などが一切禁止されるべきだというわけではない』

しかし現実には今回の判断は、2)が一応の前提であっても、『特許性のあるカートリッジ等を使う限り、そのリサイクルは特許権を持つメーカー以外では行えない』とするものでしょう。
2)の範囲が特定できないため、結局は1)が全ての判断となっている…という気がします。

リサイクル権がメーカーに独占された場合、メーカーサポートのなくなった製品のリサイクルは不可能となるでしょうし、再生品の価格も自由競争の道が閉ざされます。
結果的に、消費者は高い純正品しか購入できなくなり、メーカーサポートのなくなった製品は、まだ使えるものでも捨てるしかなくなってしまいます。

リサイクルが重要な課題となっている時代に、それに逆行した判例となってしまった。
その意味で、この判例は「非常に危うい」と思えるわけです。

ただ、メーカー側としては、ただ単純にカートリッジ販売を独占したいという話なのかというと、実はそれだけの話ではないはずなのですね。

再生品のカートリッジを使ったら、インクが漏れた、故障した、といった話を時々聞きます。
これは、メーカーにとっては、サポート範囲ではない故障なのですが、かといってユーザー窓口で「有料修理です」「修理はできません」ともなかなか言い辛い。
そのため、メーカーは、再生カートリッジ業者のせいで、純正インクが売れないうえに、無駄な修理費がかさんでいる…という感覚があるわけで、だからこそ再生業者を排除したい気持ちが強いのだろうと思えます。

しかしその点についても、私はメーカー側の感覚も、どこかおかしいように感じています。

カートリッジを再生しやすい構造にしようという発想がないからです。

再生しにくい構造になっているからこそ、再生による故障が増えるわけで、消耗品のカートリッジを複雑な構造にしていくこと自体、間違っているのではないかと思えてなりません。

再生インクカートリッジは、私はオープン化されるべきだと思っています。
しかし一方で、それが全てメーカーの負担増になってしまうことも、決して良いことではありません。
リサイクル業者とメーカー、その両者が歩み寄れるポイントを、できればもう少し模索してほしいものだと思います。

2006/01/31

「日本だけ自国中心?」…韓中日歴史教科書比較
中国、歴史教科書批判に処分 政府系紙の特設ページ停刊
NYT紙「日本の教科書、韓中よりバランスが取れている」

韓国にも中国にも、正しい歴史を知りたい人々は存在する。

最近、韓国の新聞、朝鮮日報の雰囲気が変わってきているように感じるのは私だけでしょうか。

わずか半年前までは、「正しいのは韓国であり、間違っているのは日本だ」という、ある意味、とても分かりやすい主張しか載っていなかった気がするのですが、最近は「日本も韓国も中国も、それぞれ間違った部分はある」という論調になってきているのです。
もちろん、「一番多く間違っているのは日本だ」という姿勢ではあるのですが。(^^;;

こういう雰囲気になってきた理由は、なんとなく察しがつきます。
これまで韓国では、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領に対する批判はできない雰囲気があったのです。
そして盧大統領の基本方針は、反日と北朝鮮支持。

ところが、韓国から北朝鮮に投資した50億ドルが、北朝鮮のミスで約20億無駄になり、それが丸々韓国からの追加と決定。
北朝鮮を信じていいのか、ますます懐疑的に。
アメリカの新聞には「日本の教科書、韓中よりバランスが取れている」と書かれ、さらには、北朝鮮の偽ドル札、偽タバコがクローズアップされてきたことで、韓国・アメリカ間のムードは悪化。
日本は不況を克服したという見方が広がる一方なのに、韓国内の成長率は伸び悩んでいる…。

こうした一連の流れの中、盧大統領に対する不満が、このところ強くなってきているのではないでしょうか。
そのため、これまで盧大統領に遠慮して書いていた記事も、次第に本音に近づきつつあるのだろう…と思います。
(無論、これは私個人の推測にしか過ぎませんが。)

一方中国では、「氷点週刊」という、当局お墨付きの週刊誌で『日本の歴史教科書について中国側が「歴史の歪曲(わいきょく)がある」と批判していることについて、「我々の近代史観にも類似の問題がある」と指摘』。結果、発行停止処分という異例な事件が起きています。

韓国にも、中国にも、母国が歴史を歪曲している事実を知り、それを憂いている人はいる、ということです。
それも、マスコミというメディアを動かせるレベルで。

これまで私は、韓国や中国から「日本の歴史認識は間違っている」と言われても、それがまともな主張とは思えませんでした。
相手にとって都合の良い話を一方的に押し付けられるだけだという思いがあったからです。
しかし、「3者共に間違っている」という話ならまた別です。
こうした立場の中からであれば、共に議論し、資料を持ち寄り、真実を探していくことは、決して無駄にはならないでしょう。

現在、中国も韓国も、日中韓での合同歴史研究には否定的です。
しかし、互いに関係を持ち続ける限り、否定的であり続けることはできません。
互いに互いを尊重しあい、異なる意見にも耳を傾けられる、そういう付き合いができる国同士になれれば良いなぁと思います。
(無論そのためには、日本もまた変わらねばならないでしょうが。)

2006/01/25

ディズニー、アニメ映画のピクサーを約74億ドルで買収

ディズニーがピクサーを買った? ジョブズがディズニーを手に入れた?

ディズニーがピクサーを8500億円で買収し、アニメ部門を立て直す…という記事です。

ピクサーは「トイ・ストーリー 」「バグズ・ライフ」「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ」「Mr.インクレディブル」を企画・制作したCGアニメ会社。
その会長はアップルコンピュータCOEでもあるスティーブ・ジョブズ氏。

昨年ディズニーは、ピクサーの契約金交渉を一蹴し、ピクサーとの提携を解除、さらには社内のアニメ部門をも封鎖しています。
一番の金の卵を放り出し、いったいどうする気なんだろう…と思っていたら、結局ピクサーを買収することにしたらしい。

しかしこの買収は株式交換によるものらしく、結果、『ジョブズ氏は(中略)ディズニーの筆頭株主になる』のだそうです。

「ディズニーがピクサーを買った」という記事ですが、結局のところ、「ジョブズがディズニーを乗っ取った」という気がします。
Macとディズニーの強い提携は、面白い結果を生み出しそうで楽しみです。

2006/01/25

「BSEのリスク、自動車事故より低い」…米農務次官
交通事故の方が確率高い 米次官、牛肉問題で本音?
「平成17年中の交通事故死者数について」

アメリカでは交通事故とBSEを、同列のリスクと考えているのか?

「BSE(牛海綿状脳症)のリスクは自動車事故よりはるかに低い。日本の消費者が適切な判断をすると信じている」

読売新聞は、このJ・B・ペン米農務次官の発言に対して、『日本の消費者の神経を逆なでし、反発も出そうだ』と評価しています。
当然でしょう。

この発言は、裏をかえせば、「BSEによる死亡者数は、交通事故による死亡者数より十分少なければ許容範囲だろう」となります。

日本の昨年の交通事故死者数は、6,871人。
「はるかに低い」という言葉が、仮に1%をさすとしても、年に68人。10%なら687人。

BSEで毎日一人死亡するような国に、私はなってほしくありません。

どういったリスク管理も、費用対効果を考えねばなりませんが、しかし「交通事故死より少ないならOK」というのはあまりに軽い判断のように思えます。

またさらに同次官は、「日本では22頭のBSE感染牛が確認されたと聞いている。米国では2頭だけだ」とも発言したとか。

日本の22頭は全頭検査の結果ですが、アメリカの2頭は0.1%未満(3,500万頭中2万頭)の検査の結果です。
日本と同じ全頭検査をやれば、アメリカでの感染牛は3,500頭いてもおかしくありません。

このような知識しかない人間が交渉の場にいること自体、アメリカのBSEに対する危機感の無さを証明しているように思えます。

ちなみに東京新聞では発言のニュアンスが若干異なりますが…、いずれにしても、無神経な発言だと思えますね。

2006/01/21

米検査官、日本向け基準認識せず…農務長官が謝罪
米産牛肉の検疫、原則一部だけ 「全箱検査を」の声も
米国産牛肉:検査比率の引き上げ検討 4府省緊急連絡会議

検査官が危険部位との認識を持っていなかった…。

なんのための検査官だか。
まぁ、検査官本人にしてみれば、アメリカの安全基準と日本の安全基準が異なることが理解できていなかったのでしょう。

私はこの件では、日本政府の対応を責める気はありません。
元を正せば、12月の解禁そのものが間違いだったのでは…とは思いますが、アメリカをあれ以上待たせるのは限界だと判断した気持ちは理解できます。

しかし、アメリカ側、特に今回の現場の対応はあまりにずさんで、呆れかえってしまいました。
自国の原理、自国の利益しか見えず、相手の立場に立った対応ができていない…あるいは、そういう気持ちがないということでしょう。

イラク戦争を強引に開始したアメリカと、今回のアメリカ。
どことなく同じ原理がほの見えるような気がするのは私だけでしょうか。

日本人の大半はアメリカが好きだし、アメリカ文化を愛している人は多いはず。(もちろん私も含めて。)
でも今のアメリカは、器が小さくなってきたのか、アメリカ中心の考え方、アメリカ中心の物の見方しかできなくなっているのではないかと感じてなりません。

2006/01/20

米国産牛肉、再び輸入禁止…危険部位が混入
米国産牛肉、再び禁輸に 成田の検疫で危険部位発見
米国産牛肉、危険部位混入の疑い 成田で発覚

ずさんなアメリカ産牛肉、再び輸入禁止に。

輸入されたアメリカ産牛肉から、BSE病原体がたまりやすい危険部位が発見され、12月に再開したばかりの米国産牛肉の輸入を再び停止することになったそうです。

12月の再開時、除去の義務づけを条件にしていただけに、この再停止は当然の処置。
しかも、危険部位の混入は、41箱中、3箱で発見されたそうですから、「単純ミス」では済みません。
アメリカの危機管理が全くできていないことが証明される形となってしまいました。

2006/01/19

コニカミノルタ、カメラから撤退 ソニーが「α」を継承
コニカミノルタ、カメラ事業から撤退・3700人削減へ
ニコン、フィルムカメラ事業を縮小・デジカメに集中

コニカとミノルタ、合併の後、カメラから撤退!

私が仕事で使っているデジカメはミノルタのDiMAGE A1です。
細かい点ではともかく、かなり使いやすい、いいカメラだと思っています。

そのカメラ老舗のミノルタが、フィルム老舗のコニカと合併することになったのが2003年の8月。
しかし昨年末、2006年3月期の連結最終損益が470億円の赤字と伝えられるなど、老舗同士の合併は、むしろより厳しい道となった様子。
そして本日、とうとうカメラ事業、フィルム事業からの撤退という、驚くべき発表となりました。

昨年は京セラもカメラ事業から全面撤退していますし、ニコンもつい先日、フィルムカメラを捨てることを発表したばかり。
しかし、京セラは元々セラミック技術の会社であり、カメラはその一部でしかありませんでしたし、ニコンは『デジタルカメラに経営資源を集中する』とし、カメラを捨てたわけではありません。
ですが、コニカミノルタの場合は、まさに本業そのものを捨てるようなもの。
この決断はより苦渋に満ちたものだったでしょう。

最近、日本はITによって復活しつつある、バブル到来かと言われていますが、そんな中、東証はライブドアショックで株価が乱高下し、IT産業老舗は業務縮小に追いやられている。それが現実です。
まだまだ浮かれられるような状況ではないのだとつくづく思います。
不況は終わったと思っている人は、少し考え直したほうがいいのではないでしょうか。

2006/01/15

平成18年「お年玉付郵便葉書」及び「寄附金付お年玉付年賀切手」の当せん番号

お年玉付年賀葉書の当選番号です。
1等706592
284148
以下5点の中から1点
・わくわくハワイ旅行
・にこにこ国内旅行
・ノートパソコン
・DVDレコーダーとホームシアターセット
・デジタルビデオカメラとプリンターセット
2等下5桁
82201
74490
以下5点の中から1点
・デジタルカメラ
・ギフトセット
・デジタルオーディオプレーヤー
・腕時計
・IH炊飯ジャー
3等下4桁
6226
5657
・地域の特産品小包
4等下2桁
07
51
・お年玉切手シート
1桁目の 3、4、5、9 は完全にハズレですね。
どうですか?
何か当りました?

2006/01/14

高速道、計画全線を建設…一部区間は税金で

道路公団改革は、いったいなんだったのか?

読売新聞によると、『国土交通省は13日、高速道路整備計画(9342キロ・メートル)のうち、事業主の決まっていない未開通区間の19路線(1275キロ・メートル)をすべて建設する方針を固めた』そうです。

「無駄な道路を造らない」と言ってきた道路公団改革。
しかし改革のための論議は、そのほとんどが無駄となった格好です。

しかし、不思議なことに、これほど重要なニュースなのに、朝日新聞、毎日新聞、日経、東京新聞にはまだ載っていないようです。
私の探し方が悪かったのでしょうか。
それとも国土交通省は、読売新聞だけにリークしたのでしょうか。

税金の無駄使いを無くすことは、構造改革の大きな柱であったはず。
この国土交通省の方針は、あきらかにそれを反故にするものでしょう。

2006/01/12

MSのFATシステム特許は有効--米特許商標庁が裁定

マイクロソフト社の優位性がより強化される事態に!

米特許商標庁が、『Microsoftが主張していたWindowsのファイル管理システムに関する2件の特許の正当性を最終的に認めた』そうです。

これによって、IT業界全体に、大きな影響が出る可能性があります。

このファイル管理システムとはFATと呼ばれるもの。
FATはWindowsで使われているほか、デジカメや録画用の記録メディア、各種組み込みシステムなど、多くのITシステムで、標準ファイル管理システムとして使われています。
仮にFATが使用禁止となれば、現状のIT機器のほとんどが使用できない事態となるでしょう。
使用禁止とまで行かなくても、有料となれば、多くのIT機器が値上げせざるをえなくなり、マイクロソフト社の優位性はより強化されることになります。

Windowsの対抗馬として認知されつつあるLinuxでも、共有データのためのファイルシステムとしてFATが使用されています。
LinuxでFATが使用できなくなれば、Linuxの使い勝手は、それだけ悪くなってしまいます。

また、ハードディスク用のユーティリティソフト(パーティション管理ソフト、ファイルの復旧ソフト等)からも特許料を徴収する話になれば、これらのソフトは値上げするしかなくなりますし、フリーソフトとして存在しているこの種のソフトは、存在すらできなくなってしまいます。

いや、この手のソフトに限らず、多くのプログラムは、ファイルの読み書きを行うように作られているのですから、そこで課金されれば、FAT上にあるファイルを扱うプログラム全てが有料化される可能性すらあるわけです。
いくらなんでも、そこまで酷い状況にはならないだろう…とは思いますが、可能性としては否定しきれないでしょう。

業界全体で使用されているシステムに対して、それが標準的なものとなってから特許をふりかざすのは、あまりに汚いやり方のように思えます。
無料で問題なく使えると思っていたものが、いきなり有料になるのですから。
特許には、発明者の利益を守るという目的がありますが、こういう特許の使い方は、特許というシステムを悪用しているように思えてなりません。

特許内容について、より詳しいニュースを待ちたいと思います。

2006/01/11

餌だったはずなのに…ハムスターがヘビと仲良く同居
映画 『あらしのよるに』 特集

あきる野市の動物園で、ハムスターとヘビの同居が見られるそうです。

珍しいですね。
ヘビが餌のハムスターと仲良くなっちゃうなんて。

なんだか、映画 『あらしのよるに』の狼と山羊を地で行っちゃってるみたいな。

記事でも『ヘビには心がないと言われている』とありますが、ヘビって案外なつくそうです。
餌さえ定期的にあげてれば大人しいので、ペットとしても割合楽ちんだと聞いた事があります。
もっとも、生き餌をあげないといけないし、逃げ出されると大変なのですが。(^^;

※『狼と羊』じゃなくて『狼と山羊』だと指摘があったので訂正しました。(^^;(2006/1/11)

2006/01/01

今年は良い年になりますように


昨年は、停滞と変化が交じり合い、いろんな意味で見直しと仕切り直し、そして再確認を迫られる年となりました。

社会的には、小泉自民の圧勝、日中韓の外交問題、ハリケーンや地震といった大型の天災、脱デフレと株化の上昇、球界再編、輸入牛肉問題、詐欺まがいの建築、論文の偽造。
これらはいずれも、社会体制の変化を促すものでしょう。

ここではあえてもう一つ、変化の兆しをあげておこうと思います。それはこの数年の、笑いの傾向です。

青木さやか、長井秀和、波田陽区、ヒロシ、はなわ、友近、レギュラー、だいたひかる、オリエンタルラジオ…。
これらの笑いは、基本的に共感ネタ。
視聴者が「あるある!」「確かに!」と共感することで成立する笑いです。
最近見かけなくなったテツandトモも同類でしょう。

マンガ雑誌も似た傾向が出ています。
読者がネタを投稿する4コマ漫画雑誌がこの1、2年、すごく増えているんです。

こういう笑いが増えている時代というのは、むしろコミュニケーションがうまくいっていない、ストレスが多い時代だと思うんです。
だからこそ、TVやマンガに共感を求めるわけで。

こうした傾向は既にピークに近づいていて、そろそろ別の笑いに人気が移りつつあります。
アンガールズやレイザーラモンHGといった、非日常性を強調した笑いの台頭は、共感キャラからの反動でもあるのです。
(もっとも彼等も、売れてくるに従って、非日常キャラから共感可能な日常キャラに変化してきていますが。)

強引に昨年をまとめてみるならば、古い価値観から新しい価値観への変化、もしくは、多様な価値観による衝突が、いろんな形で火種になっていった年だったと思います。

一方、個人的には、7月の、NSPの天野滋さんの訃報が大きかったです。

私は中学から高校にかけて、確かにNSPのファンでしたが、その後は彼等の音楽をほとんど聴いていませんでした。
正直に言ってしまうなら、「既に昔のもの」であり、その音楽はノスタルジーの対象でしかないと思っていたのです。

しかし、訃報を知ったときの喪失感はとても大きく、その重さは、自分でも不思議で仕方ないほどでした。

結局私は、NSPの音楽を全て聴き直すことを決め、このホームページに、NSP関連の掲示板まで設置してしまいました。
何故私が今、こういうことをやっているのか、不思議に感じている知人も、おそらく多いと思います。

その「何故?」をここで説明はしませんが、ともあれ、この事件は、私にとって、音楽との付き合い方を再考させる、強いきっかけとなりました。

この『21世紀の公園で』というホームページも、これからの数年、次第にその在り方を変えていくでしょう。
それがどういった変化となっていくのか、暖かく見守っていただければ幸いです。
2006年1月1日
21世紀の公園で・管理人(ちゅん)

21世紀の公園で