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2011/11/20

福島原発事故は津波が来る前に、「想定内」の地震によって始まっていた
2、3号機救えた:福島原発事故の米報告解読

どじょう内閣への期待は既に尻すぼみになってしまっていますし、政策面での不信感はどうしようもないのだけれど、かといって民主より自民がマシかというと、それもまた…というわけで、結果的にどじょうをもうしばらく見守るしかないのだろうなぁ…と思い悩む今日この頃。

それはさておき、福島原発事故について分析されている記事を紹介しておきたいと思います。

これを読むと、原発事故は今後も生じるのだろうなぁと思わざるをえません。

少々強引にまとめてしまいますが、一番の原因は「老朽化」であり、更に「防御策の不徹底」がリスクを大きくしています。

後者は要するに「危機管理の甘さ」であり、つまりは「想像力を失った管理者が責任者である限り、いつ事故が起きてもおかしくない」ということです。

けれど、管理者は所詮人間ですから、事故がない日が続けば「今日も事故なんて起きるはずがない」と考えてしまいます。
高度なモチベーションを延々と維持し続けることなんてできないですよ、普通の人間には。

なので、おそらくは近い将来、管理者が怠慢になった結果、原発事故はまた起きてしまいます。

運良く事故が起きずに年月が経過したとしても、原発施設の老朽化は確実に進みます。
老朽化の進んだ施設は、厳重な管理のもと、何百年も人が立ち入ることができないエリアになってしまいます。


現在、「経済の維持のためには原発は必要だ」という意見が社会的に主流です。

この意見は確かに短期的には正しいと思います。

しかしこの意見は「今後の事故は起きない」「今後の事故は必ず防げる」という前提の下に成り立っています。

「今後も一定の確率で事故は起きる」という前提であったとしたら、それでも「経済の維持のためには原発は必要だ」と言えるのでしょうか?

一定の確率で大規模な事故の起きる施設を、いったいどこに作るべきなんでしょうか?

私にはそこが疑問です。


今ある原発を全て急いで廃棄すべきとは思いません。

けれど原発への依存は、少しずつ減らしていかなくてはならないと思います。

少なくとも今後、新たな原発を建設することには反対です。


地熱発電や太陽光発電は、まだコストも高く、原発の代替にはならない、と識者の多くは指摘します。

けれど、地熱発電と太陽光発電は、この数年で数倍の効率になるとも言われています。

日本が真の技術大国であるなら、原発に成り代わる安全な発電技術を早急に確立しなければなりません。


これまで原発のために使ってきた研究費を、より安全な、次世代発電の研究に使うべきです。

50年後、あるいは100年後、私たちの子供や孫たちが、原発という危険な技術に依存していない社会に住んでいて欲しいと思います。

2011/11/06

「TPP」とは一体何か?国家戦略室の資料を読めば問題点がわかる
アメリカで「TPP」を推進して米政府を操る黒幕たちの正体
TPPは全世界で反対されている、自由貿易ではなく公正貿易が必要

TPPに参加すべきなのか?
TPPとは何で、参加のメリットとデメリットは?

マスコミの報道を見ていても、「TPP」という言葉だけが踊っている感があります。

「自由貿易の推進」という言葉は美しく響きますが、その実態はそんなに美しいものではないと思います。

企業がコストの切りつめをやりやすくする仕組みであり、より安いものが他のものを駆逐する仕組みと言った方が正確な表現ではないでしょうか。

もちろんコストの切り詰めには、安い労働力がさらに買い叩かれることも含まれます。

大資本の企業による、マーケットの独占が進むことは間違いなく、その結果、中規模の企業や小さな企業は生き残りにくくなります。

日本の大企業にとっては、売り上げを増やすチャンスにもなりえなくはないですが、それ以上に潰れる会社は増えるでしょうし、日本の農業は壊滅的な打撃を受け、さらに衰退するでしょう。

そして、金持ちと貧乏人の格差は、さらに確実に広がります。

TPPは「資本主義」の拡大であり、それは結果的に、99%の人々から「自由」を奪い取っていくでしょう。


TPPの恐ろしい点は、大雑把に言えば以下の3点です。

1)TPPに参加した国は、全ての貿易をTPPルールに基づいて行うことを強制される。

2) TPPに参加した国は、参加後の脱退を認められない。

3) TPPのルールはこの11月に大部分が固まっているとされるが、そのルールは未公開であり、参加表明前の国には明かされない。

つまり、TPPに参加するには、ルールが分からない状態のまま(つまりメリットもデメリットもはっきりしていない状態のまま)参加を決めるしかないのですね。

そして、参加したとたん、国内事情やその国の法律すら無視したTPP独自のルールに縛られることになります。

「入ってみないと分からないことだけど、ぜひ入ることを勧めるね。今すぐ参加しないと出遅れちゃうよ。損しちゃうよ。それでもいいのかい?」

これっていかにも危ない勧誘ですよ。
危険な匂いがプンプンしませんか?

私なら、こんな勧誘は断固として断ります。


「まさか、そんな」と思った方は、ぜひリンク先の記事を読んでみてください。

その記事内容の中には、誇張した部分もあるのかもしれませんが、この記事の半分が真実なら、それだけでも十分に恐ろしいことだと思います。

21世紀の公園で