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2005/05/11

ツタンカーメン:少年王の顔再現 エジプト考古庁が公開
ツタンカーメン、CTで再現…黄金のマスクそっくり
ツタンカーメン王の顔を再現 エジプト考古庁が模型公開

写真で見れるツタンカーメンの顔!

ミイラのCTスキャン画像などを元にツタンカーメンの顔を再現させてみたそうです。

より正確であるべく、アメリカ、フランス、エジプトの3チームでそれぞれ挑戦した結果「顔の基本的な形は3チームの作品とも同じだった」とのこと。

毎日新聞でも読売新聞でもフランスチームの模型写真が掲載されていますから、フランスチームの出来が一番リアルっぽかったのかもしれません。

出来あがった模型は「ツタンカーメンの黄金のマスクそっくりだった」と読売新聞にありますが、毎日新聞では「有名なマスクに似た顔」といくぶんおだやかな表現です。

模型の写真をよく見れば誰でも気が付くことですが、目のあたりにあの独特なメイクがされていますし、眉の形も描かれたものです。
こういうメイクをすれば、自然とある程度はマスクに似てくるんじゃないかと思うのですが…。
だから「似た顔」はいいとしても、「そっくり」はないんじゃないかと…。

細か過ぎますかね?チェックが。

でもこの表現、発表した研究者が使った表現だったのか、記者がそう思ったというだけなのか、とても気になりました。
前者であれば、2つの記事でわざわざ表現が異なる理由が分からないし、メイクによって似ただけなのか、それ以外にも似ている理由が明示できるのか、きちんと尋ねてみたいと思うのです。
しかし後者であれば、読売の表現は読者に片寄った見方をさせてしまう(そっくりだという概念を植え付けてしまう)可能性すらあるわけで、やや無責任な表現と言えるでしょう。

最後にもうひとつ、どうでもいいことを。
読売新聞。ツタンカーメンは「サイエンス」に、鋼の起源は「芸能・文化」に入れられてますが、なんで同じカテゴリーじゃないのか、とても不思議でした。

p.s.
朝日新聞にも記事が掲載されたのでurl追加。
こちらにはエジプトチームのCGも出ており、「そっくり」だの「似ている」だのという表現はなし。
やはり「そっくり」は読売の記者の個人的感想か?

2005/05/11

トルコの遺跡、世界最古の鋼 紀元前19世紀
トルコの遺跡から世界最古の鋼、製鉄の起源見直しへ

また歴史の教科書が変わります。

これまで「紀元前13世紀、ヒッタイト」が「鋼の起源」とされていたのが、「紀元前19世紀、アッシリア」に変わりそうです。

どちらにしても中近東が起源なわけですが、6世紀も時代をさかのぼれたというのはかなりの「大発見」でしょう。

それにしても、朝日新聞が「19世紀」、読売新聞が「18世紀」となっているのは何故?
同じ発表を元に記事を書いたのだろうに…。

ちなみに、朝日は写真入りですが、読売のほうがテキストは多く、互いに片方にはない情報もあるなど、やはり記事は複数読むのが正解っぽいです。
(^^;

21世紀の公園で