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2006/02/27

台湾総統、「一つの中国」目標指針の廃止を発表
台湾、中台統一への委員会・綱領「運用終了」 中国反発
国家統一綱領:台湾総統の運用停止表明に反発も 中国

台湾と中国は一つの国?別の国?

台湾は「国家統一綱領」の運用停止を表明しました。
つまり、台湾は中国とは別の国であり、今後の統一の可能性は捨てた…という表明です。

中国は当然反発しており、「台湾海峡地域の深刻な危機を招いている」と非難しています。

しかし、深刻な危機が実際にありうるとしたら、それは中国が台湾を攻撃すること以外にはないでしょうから、それは恫喝と同じでしょう。
ただ、実際に中国がそれをやれば、「危険な中国」という認識が世界中で広まることも間違い無く、それは経済成長を続ける中国にとっても大きなマイナスになります。
実際に軍事的な行動に出る可能性は少ない…と台湾も考えているのでしょう。

むしろ問題は、日本やアメリカが、これをどう扱うかです。

台湾はかつて日本が支配した歴史があるにも関わらず、比較的日本に好意的な国です。
台湾にとっても日本にとっても、相手は大切な経済友好国ですが、これまで中国との国交上の問題から、日本は台湾との国交を正式には見合わせてきました。
中国は今回の台湾の表明を、アメリカや日本には無視するよう、圧力をかけてくるでしょう。

対中国の外交は、とにかく面倒です。
それは結局、中国の要求する内容が一筋縄ではいかないことばかりだからなのですが。

私としては、中国におべっかばかりという外交から、本気で足を洗うチャンスではないかという気がしています。
しかし一方で、中国の面子を壊さないよう、最大限の配慮が必要であることも間違いなく、これに取り組む外交スタッフは、本気で胃に穴が開くほど大変だろうとも思います…。

2006/02/19

「iPodへのCDリッピングは公正使用にあらず」とレコード業界

ユーザーには、CDをmp3化して聴く自由はない?

私はCDの音楽をmp3にして、コンピュータで再生して聴いています。
また、そのmp3は、CD-Rやメモリカードに入れ、室外に持ち運び、車中で聴いたり、電車の中で聴いたりしています。
私はこうした行為は、音楽を購入した者の当然の権利だと考えています。

しかし、RIAA(全米レコード協会)は、この行為を違法なものと主張し始めているそうです。

曰く、『コンテンツの場所やフォーマットを変えるのは非侵害的な利用とは見なさない』。
つまり、別の記録媒体に移動させることも、音楽の記録フォーマットを変換することも、全て禁止しようとしています。

私には、彼等は、私達利用者の権利を奪おうとする、醜い守銭奴にしか見えません。

(もちろん、彼等の主張は、まだ認められている訳ではありません。)

著作権とは、物を作る者の権利を明文化したものです。
しかし、現実には、著作権という法律は、販売する者の利益のためにしかなっていないような気がしてなりません。
販売業者は、作る者と利用鑑賞する者の、仲立ち役でしかないはずなのに、肝心の法律は、作る者と利用鑑賞する者の権利のためではなく、販売業者の利益のためにしか使われていないのでは?

そういう嫌な感触がしてならないのですのですが、これは私が不勉強だからなのでしょうか?

2006/02/19

日本向け「雑肉」も無許可輸出…牛肉問題で米が報告書
背骨付き牛肉、日本の業者が発注
「歩行困難牛はケガ」米回答書、根拠あいまいな結論

米牛肉問題、アメリカの危機感の無さは、いったい何なのか。

特に気になったところだけ抜粋しておきます。

『〈1〉ニューヨーク州の業者に肉を卸したオハイオ州の業者は雑肉自体の出荷資格がなかった〈2〉輸出された雑肉には、両業者が対日輸出許可を得る前に処理されたものも含まれていた』

『脊柱(せきちゅう=背骨)が混入した問題で、この牛肉は日本の輸入業者(外資系商社)が背骨付き肉を日米合意違反と知らずに米業者に発注』

『米農務省が今月2日に発表した監査報告で、BSE感染予防のため米国内で食用が禁じられている歩行困難な牛が、2004年6月からの10か月間に29頭も食用に処理されていたことが発覚』

『29頭のうち20頭は歩行困難の原因が記録されていない』

この能天気さは私には理解できません。

客が「もっと神経使ってよ」と言ってるのに、店主は無神経なまま。
そういう店は、いくら特売してても、自然、客足は遠のくものだと思います。

2006/02/16

「名機」が販売禁止に 4月に迫る「電気用品安全法」 (1/2)
「名機」が販売禁止に 4月に迫る「電気用品安全法」 (2/2)
PSEマークのない電化製品が4月から販売できなくなることをめぐりリサイクル業界が反発

2001年3月以前の電気製品は、4月から全て再販不可に!

電気用品安全法という法律が、5年前の2001年4月に施行されました。
この法律は、より安全な電気製品を製造販売するように指導するもので、ユーザーにとっては一応「良い法律」ではあるのです。
しかし、この法律により、この4月以降、この法律施行前の電気製品のほぼ全てが販売できなくなります。
(正確には、この法律に沿って付けられた「PSマーク」がない製品の販売ができなくなります。)

「そんな古い電気製品をわざわざ買う奴はいないだろう」と思った方がおそらく大半でしょう。
しかし、ここに2つの落とし穴があります。

一つは、電気製品のリサイクルの道が閉ざされるということ。
5年前の製品のほとんどは、まだ十分に使えるはず。しかし、リサイクル業者が販売できなくなるため、業者に引きとって貰うこともできなくなります。つまり、完全に捨てるしかなくなります。

もう一つはもっと深刻です。
電気製品の中には、電子楽器やオーディオ、コンピューター、ゲーム機等も含まれるのです。
こうした製品の中には、名機、もしくはビンテージと呼ばれる、貴重なものが多々あります。
特に楽器やオーディオは、販売時の価格の数十倍の価格が付いている名機がたくさん存在しますが、これらが全て4月以降、販売不可になるというのです。

「より安全であること」は確かに大切なことですが、こうした名機が法律によって廃棄されてしまうのは、あまりにももったいないことでしょう。

しかもこの「販売できなくなる」という告知が十分にされていたとも思えません。
記事中には、突然の告知(どうやらこの1月に通達されたらしい)に困惑を隠せない業者の声も載っています。(なにせ業者にとっては死活問題です。)

楽器やオーディオは、言わば「文化」の一部です。
一律に特定の法律によって切り捨てられるのは、文化保護の観点からも問題があるでしょう。
なんらかの法的保護(もしくは抜け道)が必要なのかもしれません。

17日:リンク追加。
リサイクル業界のほか、坂本龍一氏も反対運動をしているそうです。

2006/02/12

「意図的にイラク情報つまみ食い」元情報官が米政権告発
CIA情報漏えい、米副大統領がリークを許可?

ブッシュ政権はいかにしてイラク戦争を正当化してきたか。

前者の記事は朝日新聞から。

CIAの中東分析内容を、開戦前のブッシュ政権は『あらかじめ決めた結論に従うデータだけをつまみ食いし、情報を政治的な目的で誤用し続けた』という、CIAの元情報官からの告発です。

つまり、ブッシュ政権が弁明している「CIAのイラク分析が誤りだった」は「嘘だ」ということですね。

もう一つの記事は読売新聞から。

『チェイニー米副大統領が、米中央情報局(CIA)工作員情報漏えい事件で起訴されたルイス・リビー副大統領首席補佐官(当時)に対し、イラクの大量破壊兵器に関する機密情報をマスコミにリークすることを許可していた』

つまり、ブッシュ政権は、イラク戦争を正当化させるための世論工作を積極的に行っていたと。

どちらの告発も、十分な吟味が必要な重要な内容ですが、いずれにしても、ブッシュ政権とCIAとの間には、イラク戦争の責任を巡って、非常に深い(不快な)溝ができているようです。

2006/02/04

世論調査「世界に最も良い影響与えている国」日本が1位に
トップは日本 「世界に好影響」調査

素直に喜んでいいのかどうかはともかく、やはり嬉しい。

『昨年十−十二月に米州、欧州、中東、アフリカ、アジア各地域の三十三カ国で行われた』米メリーランド大での調査結果だそうです。

『日本が世界に「好影響」を与えているとの回答は、三十三カ国中三十一カ国で「悪影響」を上回り、平均すると好影響が55%、悪影響が18%』で、調査対象国の中でトップとなったそうです。

日本が悪影響を与えていると評価した2つの国は、当然のことながら、反日を常時あおっている中国と韓国。

しかし、中国・韓国と同じく、第二次世界大戦での傷跡が残るインドネシアとフィリピンでは、85%、79%という非常に高い比率で日本を評価してくれました。
なんとも有り難いことではないですか。

ちなみにワースト1はイラン。
核問題や、対立をあおる発言が強く影響しているのでしょう。

また、ワースト2は、昨年はワースト1だったアメリカ。
イラク問題が強く影を落としているとはいえ、ある意味、正義感があふれる国だけに、さすがにワースト1、2の評価は可哀想な気がしますが、やはり他の国の意見を聴こうとしない協調性のなさが問われているのでしょうね。

母国が好意的に評価されることは嬉しいです。
ただ一方で、この好意にあぐらをかかないようにしなければ、とも思います。
この好意の多くは、日本が金を落としてくれるという意味に過ぎないのかもしれません。

日本は決して「良いだけの国」ではありません。
それは日々、新聞を読んでいれば、TVの報道を見ていれば、自然と分かります。
「昔よりも情が欠ける人が増えた」ともよく言われます。
この記事を読んで「まだ日本は他の国よりいいらしい」と安心してしまうようではいけないのだと思います。

21世紀の公園で