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2007/11/14

工場排水で「死の海」に 渤海の一部で魚全滅と報道

中国の工業排水による汚染は、深刻という言葉では足りない…。

「魚が全滅し、既に死の海に」
「渤海の環境回復には200年が必要」
「渤海に流れ込む53河川のうち、43河川の汚染が極めて深刻」
「渤海の海水中の重金属含有量は正常レベルの2000倍」
「沿岸の村では兵役の身体検査で若者全員が汚染魚の影響とみられる肝臓肥大で不合格になった」
「黄海などでも同様の事態が起きる可能性がある」

これほどの事態であっても、依然、抜本的な対策はされておらず、汚染した魚が食卓に上がっているということが恐ろしい。

もちろんこれは、中国政府の環境対策ができていないためですが、日本やアメリカなど、中国の安価な生産力をあてに発注している様々な企業全ての問題でもあるはずです。

なぜなら彼等は、中国に環境問題をクリアできる能力が無いことを、事実上、知ったうえで発注してきたからです。

中国の問題は中国だけの問題ではありません。

中国の環境汚染は、日本海を汚染し、世界の食卓を汚染し、世界の玩具を汚染し、世界中の子供達の未来を奪うものです。

買わなければいいというだけでは足りないでしょう。
中国に抜本的な対策を強要するような外交的圧力が、本気で必要となってきているのだと思います。

2007/11/08

「ダビング10」はコピーワンスの緩和か
「四方一両損」を目指した議論は何故、ねじれたのか
ダビング10の向こうに光は見えるのか

「コピーワンス」から「ダビング10」への流れはどの程度有効?

デジタル放送の著作権保護に用いられている「コピーワンス」が、その使い勝手の悪さから、事実上デジタル放送普及の障害となっている。

録画した放送をコピーすることができないばかりか、移動時に録画されたファイルがエラーで消えてしまうことすらある。

アナログ放送で気軽に録画できていたことからすると、ユーザーにとって、ずいぶん不便な状況と言える。

アナログ放送終了まで3年ちょいしかないのに、デジタル放送対応機種の普及は未だ少なく、当初の予想の半分以下。
この最大の原因が、コピーワンスのストレスにある、と考えられている。

で、コピーワンスをこの際廃止し、もっと緩やかな規制方法に変えようという話になり、その方法を放送業者やIT技術者、著作権者、消費者等の代表で協議模索してたわけだが、先日、「ダビング10」なる規制方法に話がまとまった。

大雑把に言えば、9回だけコピーでき、最初の録画と合わせると、10の複製を持てるというもの。
この程度コピー可能なら、まぁ、ほとんどのユーザーは不便とは感じないんじゃないか、という訳だ。

しかしたとえば、HDDレコーダーに録画したものをパソコンにコピーして、iPod用にフォーマットを変えて、iPodで持ち歩く…なんてことは出来ない。

録画したものを別の機械に一旦移し、CMカットしたり編集をしたりしたうえで、再度また移動する…ということも出来ない。

「ダビング10」は、孫コピーを許さない方法だからだ。

つまり、単純に録画と再生、保存をしたいだけのユーザーにとっては、「ダビング10」はそこそこ十分な自由さを与えてくれるが、積極的に編集したり活用したいユーザーにとっては、「ダビング10」は「コピーワンス」とほとんど同じ、自由度の無い規格ということになる。

前進ではあるものの、ストレス解消の見地からすると、あまりに不充分なのではないか…。

リンクの3本の記事は、「ダビング10」の背景や問題点を理解するための対談。
現時点では、最も中身の濃い解説書となっていると思う。

著作権について興味のある方は、必読。

21世紀の公園で