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2014/01/01

馬の瞳は優しい


毎年、干支にちなみつつ、自分史を振り返る。

馬にはあまり縁が無いのだが、馬の音楽ネタはこれまでも使ってきたことだし、音楽とは関係ない馬って…、と考えていたら、藤田まことさんを思い出した。

今では全くと言っていいほどTVを観ない生活となっているが、子供の頃はTVが大きな存在だった。
中でも、「てなもんや三度笠」と「トムとジェリー」は、どうしても観たい番組だった。

今となっては、てなもんやがどんな物語だったか、ろくに覚えてすらいない。
しかし、藤田と白木との暖かい罵声の掛け合いや、京唄子の大口ネタに笑い転げていたことは、間違いなく幸せな記憶である。

てなもんやは、当時、生の舞台中継だった。
録画の技術がろくになかった時代なのだ。
番組の時間に合わせ、生で演技をし、CMもする。
失敗もまた番組の中で帳尻を合わせる。
これがどれほど大変で、神がかり的な仕事だったか、今となっては想像すら出来ない。

今にして思えば、当時の番組は、罵声を使い、無茶をしつつも、暖かい人情物ばかりだった。

今の世の中は、合理主義者が多くなり過ぎ、どうも情に欠けるようだ。
BBSに迷惑な書き込みをしていく輩を見るたび、悲しいと思う。

迷惑をかけられる人は、私だけでなく、BBSを読む人全てであり、その迷惑を平気で続ける神経が、私には理解出来ない。
最初は宣伝行為かと思ったが、どうも宣伝行為ですらなく、ただ嫌がらせをしているだけのようだ。
そうした不毛な行為は、どれほどその人の魂を腐らせていくのだろう。

今、日本は大きく揺れている。
正義には様々な形があり、どれが本当に正しいのかは難しい。
それぞれが正しいと信じる正義を目指しているなら、多少の諍いも仕方あるまい。

ただ、出来うれば、馬の眼(まなこ)のような優しい目が増えて欲しいものだと私は思う。
2014年1月1日
21世紀の公園で・管理人(ちゅん)

21世紀の公園で